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	<title>TEXT - NADEGAMI.</title>
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		<title>白磁から伝言</title>

		<description>しばらくいなくなりまーす

従妹ちゃん…</description>
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			<![CDATA[ しばらくいなくなりまーす

従妹ちゃんと一緒にちょっといなくなります。

気が向いたら帰ってきますね～～！

ついぷろ消えちゃったので、跡地のようなもの

http://ainsel.org/students/3459.php

http://www.voiceblog.jp/hakuji3459/

http://twitpic.com/photos/hakuji3459

http://avions.us/profile/150

これで全部かなあ～？ ]]>
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		<dc:date>2014-05-10T23:44:15+09:00</dc:date>
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		<title>強く脆い宝石たち</title>

		<description>パロディ元：『宝石の国』　YouTube


…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ パロディ元：『宝石の国』　<a href="http://www.youtube.com/watch?v=3pzIQ54cwiA">YouTube</a>


ナデシコ：クリソベリル・キャッツアイ (硬度八半)
髪に発現する猫の目のような明るい光の筋が特徴。
特筆するほど硬度が高いわけではないが、戦闘能力は随一でとりわけ俊足である。
相性の良いモモキと組み、月人の来る確率が最も高い場所にたびたび派遣される。
猪突猛進気味であるので体の一部が欠損することがよくあり、そのたびモモキに拾われる。


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モモキ：ピンクダイヤモンド(硬度十)
硬度が高いため、ナデシコの盾になりつつ補佐するような戦闘スタイル。
重い剣を愛用する傾向にあり、軽い攻撃を次々繰り出すナデシコに対しモモキは重い一撃で月人を仕留める。
モモキ自身はもちろん、ナデシコも人気が高いため狙われやすいが、それをものともしない程2人で組むと強いのである。
攫われた仲間の欠片を取り戻したい一心で前衛を買って出ている、優しく強い心の持ち主。


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ハクジ：オパール (硬度五半)
宝石たちの中で唯一体に水分を含み、乾燥すると濁りひび割れてしまうため水源の近くを長い間離れることはできない。
そのため普段は医者の手伝いを主に施設内で雑用をしているが、有事の際には戦闘もできる。
しかし硬度があまり高くないのと、前述の通り長時間戦えないので扱いづらい。
戦闘以外、特に得意といった分野もないため、本人もそのことを気にしているようだ。


<img src="https://wox.cc/user/nadegami/o/20140203-012350.jpg" alt="20140203-012350.jpg" class="pict" />
アキラ：アメシスト (硬度七)
武器製作を担当していて、時折抜け出しては草原で寝ている。
危ないから止めろと常々言われているが、いざとなれば戦闘もできるので問題ないと本人は思っている。
このようにサボり癖はあるものの、武器を作る腕は超一流である。
特に、細かい作業が得意なアキラの作る装飾に凝った剣は、切れ味も良く派手好きな宝石たちの中で人気が高い。 ]]>
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		<dc:date>2014-02-03T00:26:01+09:00</dc:date>
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		<title>機械化(from 夏宮彩)</title>

		<description>


［Humnoid-b100xovvv:TypeA９０２(v…</description>
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			<![CDATA[ <img src="https://wox.cc/user/nadegami/o/20130704-235846.jpg" alt="20130704-235846.jpg" class="pict" />


［Humnoid-b100xovvv:TypeA９０２(ver.4.3.0.5)］

ごく標準的なカスタム用素材の素体。ある程度までユーザーの好みに合わせて、
さまざまなパーツのカスタマイズが出来る自由度の高さが好まれるポイント。
逆に言えば換装されるのが目的のため、そのままの状態では使えない。
最初に大まかな素体の方向性を決め、プログラムの後に髪・顔・瞳など、
外見の細かい部分までを変えていくのが一般的。

このボディは主に護衛・警備に向いているタイプで、
軽量化されておりスピード性が高く、戦闘にもある程度耐えられるため
初心者にも手が出しやすい。
単純作業時（演算の少ない）に見せるパワーもかなり強い方である。
その中でも最も人気があるフェイスタイプ<ナデシコ>を採用したもの。
きりっとしていて意思の強そうなところが主な理由だとか。

トータルバランスとしてはエネルギーの消費が激しいのがやや難点だが
後付けのバッテリーで改善できる。
ただし多少重量が増えるので、用途に合わせる必要がある。
また、その他のボディに比べるとメンテナンスの必要頻度がやや高い。

<img src="https://wox.cc/user/nadegami/o/20130704-235855.jpg" alt="20130704-235855.jpg" class="pict" />

外見は多少、機械的な部分が目立つ。
言語・表情･感情にも乏しいが、そこはプログラムの改変で後から付加することも可能。
ただしメモリの関係上、本来の機動性は損なわれるため、戦闘などの実用時に向かない。
それでも愛着を持ったユーザーがある程度表情や感情を与えたくなるという例は
非常に多いようだ。 ]]>
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		<dc:date>2013-07-04T23:58:26+09:00</dc:date>
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		<title>02</title>

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		<dc:date>2013-06-21T00:35:26+09:00</dc:date>
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		<title>01</title>

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		<title>詳細</title>

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		<dc:date>2013-06-20T23:28:59+09:00</dc:date>
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		<title>8人</title>

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		<dc:date>2013-06-16T02:18:59+09:00</dc:date>
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		<title>雫の降る梅雨（原案・御嶽百鬼）</title>

		<description>「雫のない梅雨」のアフターストーリーで…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ <span style="font-size:xx-small;">「雫のない梅雨」のアフターストーリーです。</span>


6月となるともうずいぶん日が長くなったようで、夜と呼べるほどのこの時間でもまだ少し明るかった。
あのあとアタシは、久々の雨と寂れた街を満喫したのち、路線図とにらめっこしながらなんとかなじみの路線に乗り込んだ。
始発が近かったようで、運良く座れた。膝の上に鞄を乗せ、自然とうとうとしてしまう。
刹那、ブーブー、と鞄が鳴った。
アタシははっとし途端に目が冴えた。やべェ、スマホずっと見てなかった！
急いで鞄からピンクのスマートフォンを取り出した。無意味に付けたストラップやぬいぐるみが揺れる。
電源ボタンを軽く押すと、画面はラインのチャットや着信通知、それからメール通知でいっぱいだった。
うわ、これはあかんわ・・・。多分、ほとんど御嶽からだな。
見ると、案の定であった。

16:27　今日は原宿とボードに書いてあったが、何時に帰ってくるんだ？
16:58　こちらのやることは全て終わったぞ。しかし曇ってきたな。
17:30　今どこにいるんだ？雨が降りそうだぞ。傘は持っているのか。
17:45　（不在着信）
17:49　雨が降ってきた。君、傘を持ってないだろう。家にあったぞ。
17:51　（不在着信）
17:54　既読がつかないが大丈夫だろうか…。連絡くれると嬉しい。

すべて読みとおす前に、アタシはとりあえず「今帰りの電車だぜ」とだけチャットを送る。
全く心配性な奴だ。アタシ、親にもこんなに心配されたことねーぞ。
思わずふふ、と笑みが零れてしまう。御嶽からの返信はすぐ来た。

19:41　そうか、無事で良かった。待ってるぞ。

御嶽を見ていると、こんなに繊細で心配性で神経質で、毎日疲れないのかとよく疑問に思う。いや、疲れているんだろうなぁ、と。
そしてきっと疲れさせる原因のひとつはアタシだ。申し訳ないことをしたな、と思った。
最寄り駅には美味しいシュークリーム屋と珈琲豆屋が入っている。そこで手土産を買って帰ろう。
そう決めるや否や、アタシはいつの間にか眠りについた。


不思議なもので、どれだけ深く眠っていても降りる駅の少し前で目覚めるのだ。
そのおかげで、小学校から電車通学だが未だに一回も乗り過ごしたことがなかった。
同級生はよく、寝過して大変な目にあった、と言っていたものだから、これはアタシだけなのだと思って変な自信を持ったものだ。
そんな訳で、いつものように降りる駅の少し前で起きて、何もあせらずに電車を降りた。
家は反対方面だけれど、珈琲豆屋は東口だから改札を出たらそっちの方面に曲がらなくてはな、などと考えながらホームを上がると、改札の奥に、見覚えのある傘をふたつ持った小さな女の子が見えた。
「あ、加賀美」
って、御嶽じゃねーか！
アタシは急いで改札を出、人をかき分け御嶽のもとへ走った。
「お前、なんでいるんだよ！」
「何故って、待ってると言っただろう・・・？」
本当に不思議そうに、御嶽は首をかしげる。アタシから目を離さない。長く伸びた桃色の髪が、アタシたちの横を人が通るたびに優しく揺れた。
「いや、改札で待ってるなんて言ってなかっただろう」
「・・・あぁ、そういえば」
合点がいったようで、御嶽は静かに頷く。また髪が優しく揺れた。
全く、いつもそうだ。こいつはアタシが思っているよりも数倍、人のことを思って動いていた。それは御嶽にとって自然で、無論、無意識である。下心なんてまるでない。
アタシには到底無理なことで、アタシが御嶽に対して尊敬しているところでもあった。
「まぁ、とりあえずありがとうな」
「うむ」
「シュークリーム、買って帰ろうぜ」
「食べたいのか？」
お前にお礼、と言うのがなんだか照れくさくて、うん、とだけ小さく答えた。
シュークリーム屋は自宅と同じ方面の南口にある。御嶽を連れまわすのは憚られるから、珈琲豆屋はまた今度にしよう。


アタシと御嶽はシュークリーム屋の前で足を止めた。バニラビーンズの甘い匂いが鼻をくすぐる。
「今の期間限定はフロマージュか。御嶽はどれが食いたい？」
「えーと、どうしようかな・・・」
「あ、すいません、これ全種類1個ずつください」
「って、え！加賀美！」
ボクに聞く意味あったのか、とか、ちゃんと残さないで食べられるのか、とか、御嶽が横で怒ったり焦ったりする。
でもその顔はなんだか嬉しそうだったから、可愛いなぁと横目で見てくすくす笑いつつ、代金を支払った。


駅から外へ出ると、雨は本降りとなっていた。
傘を持っていないからであろう、多くの人が駅の入り口で立ち往生している。
迎えを待っている人も多いんだろうなぁ。アタシは顔を綻ばせた。
「加賀美、ずいぶんご機嫌だな」
「まぁね！」
アタシたちはぱっと軽快に傘を開くと、なるべく人の少ない道を選び、傘をふたつ並べて差して歩いた。



「雫の降る梅雨」（原案・御嶽百鬼） ]]>
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		<dc:date>2013-06-12T01:08:14+09:00</dc:date>
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		<title>雫のない梅雨</title>

		<description>
この季節にしては珍しく、唇の皮が水分…</description>
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			<![CDATA[ 
この季節にしては珍しく、唇の皮が水分の不足を主張した。
朝日を浴びようとカーテンを開けると、ギラギラと照りつける太陽がそこにあった。
梅雨入りはしましたが、雨は一向に降る気配がありませんね。そうテレビの中の人が話すとおりのようだ。
アタシは昨日のうちに準備しておいた服と、アクセサリーと、化粧品で自分を着飾る。
全身鏡の前に立ち、左を向いてみたり、右を向いてみたり、服の後ろのリボンの形を確認したり。
よし、完璧。あ、でも、今日はこれも忘れずに持っていかないと。
ドレッサー台の隅に置いてある小さな桃色の小物入れ。その中に入っているリップクリームを取り出したのを最後に、アタシは玄関へと向かった。
「今日も良き日を、いってきます」


太陽の下はとても暑い。
緑は煌々と生い茂り、小鳥は賑々しく鳴いている。みな夏の訪れを予感しているようだった。
6月とはこんなに暑かったものか。来月や再来月になるとこれより更に暑くなるのだろうか。
アタシは生まれてから17年間、毎年経験しているにも関わらず、真夏の暑さや息苦しさを思い出せない。それは何故だろうと疑問に思うのも毎年のことだった。
そしてその疑問は解決されないまま、金髪の女子高校生は原宿の地に降り立つ。
今日は好きなブランドの夏服の発売日だ。毎シーズン送られてくるカタログ、その中でもひときわアタシの目を引いたのは、夏らしい白い生地に大きな花柄が描かれたワンピースだった。
明治神宮前駅からいつもの階段を上がり、直進、左に曲がると竹下通り。その界隈に、目的の店舗がある。
すぐに向かってもいいけれど、その前に、朝ごはんを食べていないからどこかに入ろう。
アタシはふらふらと当てもなく、適当な路地に入る。
どこにしようかな、お気に入りのパンケーキ屋でもいいけれど、そう思った時視界の端に最近開業したのであろう見慣れない喫茶店を見つけた。
今日はここにしよう。アタシはどんなお店だろうとわくわくしながらその扉を開けた。


真新しい壁紙と、小奇麗な飾り棚の木の匂い、それから、香ばしいコーヒーの香り。
案内されたのは店の奥の、窓際の席だった。
「本日のおすすめはアボカドとベーコンのホットサンドでございます」
「じゃあ、それで」
「お飲み物はいかがいたしますか」
「ホットのミルクティーをください」
「かしこまりました」
アタシはひとつに結った髪を揺らしながら去ってゆく店員を見送ると、こんなに暑いのだからアイスにすればよかったかなぁ、と少し後悔した。
小さく息を吐いて、ふと横を見やる。出窓の花瓶に花が活けてあった。
小さな花弁を持ったほのかに黄色い花と、特徴的な葉を惜しげもなく主張する花、そして華やかな大きな花が色とりどりきれいにディスプレイされており、まるでアタシを歓迎してくれているかのようだった。
思わず小さく笑みを零してしまったアタシは、たちまち我に返り、鞄の中からスマートフォンを取り出した。
そして慣れた手つきでカメラを起動し、周りを少々気にしながら、パシャリと花の写真を撮った。
うん、きれいに撮れたな。満足げにその写真を眺めていると、おまたせしました、と声が聞こえ、かわいらしく盛りつけられたホットサンドが店員の手元に見えた。
うわぁ、すげーうまそう！
店員は料理をテーブルに置き、アタシはスマートフォンを料理の横に置いた。
その料理は想像どおりとてもおいしく、アタシが夢中でそれを食べていると、隣の席に新たな客が座った。同い年か、少し上くらいに見えるカップルだった。
カップルでこんなに素敵なカフェに来られるなんてうらやましいや。素直にそう思うと、さほど気にも留めず、アタシはホットサンドの横に添えてあったミニトマトを頬張る。
けれどつかの間、各々が注文を口に出したのを最後に、カップルから会話は一切聞こえてこなかった。
別に盗み聞きする趣味はないけれど、少し気になって、再び隣の席を控え目に見やる。すると二人は携帯電話をいじっていた。
アタシは冷めつつあるミルクティーを一口飲み、思わず店内を見回すと、時々女子高生の甲高い笑い声が響くばかりで、それ以外はみな隣の席のカップルのように無言であった。
こんなに素敵な店に、こんなにうまい料理なのになァ。
アタシはテーブルの上に置かれていたスマートフォンを鞄の中にしまい、ホットサンド最後の一口を食べ終えると、足早に会計を済ませに行く。
きれいで色とりどりな花瓶の花たちは、悲しそうにこちらを見ていた。


アタシは目的のワンピースと、店内で一目ぼれした裾に大きなリボンのついたカーディガンを買うと、すぐさま駅へ向かった。
いつもならここから友達の家へ向かったり、目的もなく原宿や表参道を散歩するところだが、今日は何故だかそんな気分になれなかったのだ。
駅から電車に乗り込もうとした時、あ、そうだ、と急に思い立って乗る予定だった4番線とは逆方面の3番線の電車に乗り込んだ。


そうしてやってきたのは名前も聞いたことのない小さな駅。
なんとなく電車を乗り継いで、なんとなく目についた駅で降りた結果だ。
そこは、人数こそ少なくないものの真新しい建物などひとつもなく、かつて栄えていたのだろう駅前の商店街の多くの店は、シャッターを閉め切っていた。
場所的には東京のはずなのだけれど、ずいぶん寂れた街のようだな。
空を見上げると、爛々と光る太陽の光と光の合間に、天に昇るような東京スカイツリーが見え、なんだかとてもこの街には不釣り合いに思えた。
そうしてアタシは歩きだした。周りの建物、雰囲気、息遣いを舐めるように見ながら。
こういう場所、嫌いじゃない。むしろ好きだ、落ち着く。
でも住むのはちょっとなぁ、と考えるあたり、アタシの気持ちは本物でないのかもしれない。
ふと、ひとつの店の前で足を止める。色あせた看板にはうっすらと「本」の文字が書いてあった。
シャッターが開いている。ガラス戸の向こうにはたくさんの本が積まれ、確かにここは営業しているようだった。
アタシは少し迷ったが、すぐに迷いなど消えてその店の中へ入って行った。


入ってから、ここは普通の本屋ではなく古本屋なのだと気付いた。
湿気を吸った紙と乾いたインクの匂い、本は音をも吸いこんでしまうのでは疑いたくなるようなひっそりとした空間。古本屋はどこも同じ匂いがした。
「珍しいお客さんだね」
声の聞こえたほうへ振り向くと、レジカウンターらしき場所の奥に、白髪混じりのおばあさんが小さく座っていた。背中は丸く、声はしゃがれ、だが優しい笑顔を浮かべている。おばあさんは売り物であろう本を読んでいたようだった。
「アタシ、ここに来たのは初めてですが」
「そうけ」
それだけ言うと、また本に読みふけるおばあさん。
しかし、対面式の古本屋なんて初めてだ。失礼ながら、なんだか監視されているようで落ち着かない。とりあえず一番手前の棚を眺めてみる。
森鴎外、夏目漱石、江戸川乱歩、幸田露伴、島崎藤村、芥川龍之介・・・。
並び順はてんでばらばらだが、一応作者ごとにまとまっているようだった。
アタシはその中の一冊、夏目漱石の短編集を手に取り、ぺらぺらとページをめくる。そのページには染みがついていたり、スナック菓子がつぶれていたりした。
「それには、漱石としては珍しい幻想文学の短編がはいっていてね」
いつの間にか、おばあさんはよいしょと立ち上がってこちらを見ていた。
「夢十夜ですか」
「そう。知っているのかい」
「はい、中学生のころに読みました。そのときは怖いと感じたのですけど」
「うん」
「今読むと全然そんなことないですね」
「うん」
はは、と笑うアタシの話をおばあさんはひたすら頷いて聞いてくれた。なんだか清々しい気分になり、その本をそのままレジへと差し出した。
「おばあさん、ありがとう」
何が、という訳でもなくそう言って、アタシは小さな本の入った茶色い紙袋を持ち扉を開ける。外を見ると、いつの間にやら太陽は隠れ、雨がぽつぽつと降り始めていた。
「天気予報、外れたねぇ」
後ろから心地よいしゃがれた声が聞こえる。
アタシはゆっくりと、湿気に満ちたこの街の空気を吸った。
古本は、梅雨と同じ匂いがする。


「雫のない梅雨」
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		<dc:date>2013-06-11T00:57:08+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>殺人鬼 (from 夏宮彩)</title>

		<description>

撮影、文章：彩

事故で幼い頃の記…</description>
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			<![CDATA[ <img src="https://wox.cc/user/nadegami/o/20130608-213341.jpg" alt="殺人鬼" class="pict" />

撮影、文章：彩

事故で幼い頃の記憶を失っていたが、最近になり突然おぼろげに蘇り始めた。記憶の中に最愛の人がいることを薄々自覚しながらもいざはっきりと記憶が戻ってみると、その人は事故で惨たらしく死んでしまったことまで思い出してしまい、心の支えが一気に砕ける

それから、遠い記憶を頼りにその人に『似たパーツ』を持つ被害者たちからパーツを奪い、 
最愛の人を作ろうとし始める。被害者にはどんな手を使ってでも近づき、信頼を得て、親しくなってから襲う。 
腕や足や唇など、必要な部分だけを持ち去り、残った部分は巧妙に廃棄。

ある日、正に理想どおりの目を持つ人を見つけ、何とか瞳を奪うことに成功したが 
被害者は生まれつき片目しか持っていなかったため、永遠に最愛の人を完成することが出来ないと悟り、絶望して自身と作りかけの最愛の人に火を放ち、自殺。 ]]>
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		<dc:date>2013-06-08T21:32:53+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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